【激募】IR(カジノ依存型リゾート)のパブコメ提出 8/9〆切


イメージ図が思いきり「カジノ収益で~、回す!」ってなってますね。

大阪府の上記の記述のとおり、IRは、
「カジノ施設からの収益により、採算性を担保」しているリゾート事業
となります。

その際、どのくらいカジノ施設からの収益に依存するつもりでしょうか?
基本構想案(18ページ。黄色マーカーは大石が引いた、以下同。)↓によると、

IR全体での年間売上4,800億円のうち、
カジノ行為の売り上げが、3,800億円。
つまりリゾート事業の8割をカジノの売り上げに依存すると言ってます。

おいおい。笑
8割ってほぼ完全にカジノ依存ですよね。
これは客観的に、
IR=「カジノ依存型リゾート」と言えますので、以下、そのように記す場合があります。

ちなみに以下の61ページ↓の数字と組み合わせると、えげつないことがわかります。

大阪府と大阪市が必死になって、
「カジノ依存型リゾート(IR)、大金持ちの外国人がお金をバンバン落としてくれるから、もうかりますねん!」言うてる収入のほうなんですけど、2つの資料から以下の計算ができました。

●カジノの年間の利用者数570万人のうち、日本人の利用者は、その75%にあたる430万人を想定(130億円/年÷3000円/人)
むっちゃ日本人想定しとるんかーい。
まあゆうてもユニバ(USJ)は年間、日本人で1000万人やから、ユニバの半分程度やよね。
・・・でも、USJの年パス持ってるファンは知り合いにいっぱいいてるけど、その半数くらいがカジノにはまってる感じを想定よね。

●カジノの年間の売上のうち、日本人によるものは1600億円。日本人は年間430万人入場(1日)なので、日本人は平均3.7万円を1日で使うのを想定しているよね。入場料が別(※)で3千円やから足したらちょうど4万円やね。
これ、庶民のお財布からしたら、シラフで出せます? ギャンブル依存症に達してる額ちゃいます?

(※)61ページで納付金収入570億円がカジノ売上の15%ということなのでカジノ売上3800億円と合致しており、入場料収入は別であることがわかる。

●あとついでに外国人はというと、年間140万人入場で売り上げ2,200億円だから、外国人は平均15万7千円を1日で使うのを想定やね。

お~い、こんな想定での、カジノ依存型リゾート、リスク高すぎへんか~?。

【パブコメしたいこと(2章)】
・カジノに8割も売り上げを依存したリゾート事業となっている。カジノの経営が悪化したとき、通常の経営の観点だと、ギャンブル依存症の抑制よりも推進のドライブが強くかかってしまう、あるいはMICEなどの運営撤退する、という可能性があるが、それを回避する制度的担保はあるのか。
・カジノに、1年間に日本人が430万人来場とあるが、USJの半分程度を見込んでいて、相当多い。来場者数の想定の根拠を示されたい。
・カジノの1人当たり1日当たりの利用額が、日本人平均4万円、外国人平均15万7千円となっており、庶民の感覚では相当高額である。よほどの一部の大金持ちが大金を落とすという想定なのか。収入層・人数の分布の想定とその根拠を示されたい。



IRを説明するために基本構想(案)の2章から入りました。1章に戻りたいのですが、次にお示ししたいのが、スケジュールがあり得ない問題です。
6章(68ページ)↓にスケジュールが出ています。



ここで1章に戻ります。そもそもなぜカジノ依存型リゾート IRをやりたいのかの背景説明です。
↓3ページ

これらの資料を要約すると、
「少子高齢化は避けられないので観光客の人口を増大させて、需要の穴埋めをします」
「その際、大きなニーズと将来性がある国際会議誘致ですが、今は大阪は156位!低っ」

「なので、MICEってやつをカジノ依存経済で作って、リベンジします!キリッ」

って適当すぎやしないか?


【パブコメしたいこと(1章)】
・今の不景気・デフレの原因は、「少子高齢化による消費の減少」などではなく、庶民にお金に余裕がないことが圧倒的な理由だということを知らないのでしょうか?庶民にお金がなくて消費できないという悪循環になっています。

・府民が消費できない現状に責任を取らず、観光客の消費で穴埋めしようというのは、どこが「成長戦略」なのでしょうか。外資と大金持ちしか成長せず、府民生活が衰退し、少子高齢化は加速します。

・府民に必要なのに、足りていないのが介護と保育と防災です。足りていないということは需要はあるということです。その必要なもの、ニーズがあるものを、成長産業にするべきです。

・府は介護の人手不足解消の予算を今年度、大幅に削減してしまい、IRのための予算は大幅に増加させました。府は考えを180度切り替えるべきです。
・カジノ外資に大阪の運命をわたすようなリスクの高い政策はやめて、国に財政出動を強く求め、大阪府もニーズの高い福祉を優先したまちづくりに舵を切るべきです。



次に3章です、基本構想(案)のギャンブル依存症対策を見ていきます。

いや、いきなり無茶苦茶やる気ないやん!
笑うわ。

この黄色のマーカーの引いてる箇条書き。
公務員的には、「国とIR事業者には責任があって、大阪府と大阪市は法的な責任はないので取組みは任意ね(やらなくても不作為は問われない)」
って読みます。当然書き手もそういう意味で書いてる。

これを冒頭に「おことわり」に持ってくる時点で、府と市はギャンブル依存症被害の責任からは逃げる気まんまんです。

だってさ、被害出るんだもん、絶対。

んで対策がこれとか↓。いや、どこが対策なん。笑

「カジノ施設は2個も作りません!」「7日間毎日入りびたりとかは無しで」って当たり前やろ。
そんなんシラフで対策とか言ってくるなよー。


もうそんななら、私も大喜利に参加させて。
「年収200万円以下の世帯に対しては、1回で1千万円を上回るようなカジノ行為は禁止します」も、山の賑わいとして入れておけばどや?

【パブコメしたいこと(3章)】
・ギャンブル依存症対策として示したものが、対策として十分だとする根拠を示されたい。
・ギャンブル依存症の定義が抽象的過ぎるので、症状を判定する目安か基準を示されたい。
・ギャンブル依存症対策の効果を把握するために、目標を定量的に示されたい。



だいぶ疲れてきましたね・・・次は4章です。IR立地による効果↓

いやいや、これやったら、まるまま言い値になるやん。10兆とか言っててもわからんやん。

ほんとは他にもツッコミたいことはあるのだが、今回はこれにしておこう・・・

【パブコメしたいこと(4章)】
・経済波及効果、雇用創出効果について、府民が検証できるように前提条件や計算に使った数値を公表してください。


やっとこれで最後です~。全般的な意見です。
【パブコメしたいこと(全般)】
・前述のとおり、IRはカジノ依存型リゾートでもあり、カジノがかかせない要素であるにもかかわらず、この資料には1枚も、カジノの写真がありません。IRの姿を正しく、伝えるということでしたら、写真を追加してください。

(ほんま、びっくりしません?こんだけカジノ依存しといて1枚もないなんて!隠してるとしか言いようが・・・)

・大阪市の夢洲という、貴重な「ごみの埋め立て処分場」を、ごみじゃない山を削った土で急いで埋め立てるのは、もったいないと思いますが、大阪市は計画的な廃棄物処理の観点から、これをどう考えていますか?


・5章(5-2)で、若い世代向けに、「幅広い分野での質の高い就業機会」「活躍の場」を伝えるとありますが、IRのうちカジノが売り上げの8割である以上、若い人の就業機会もカジノがメインになりますが、カジノの就業機会について発信する予定はありますか?


・参考資料として、他国では公立大学を設立してゲーミング業界のリーダーを育成しているという情報が掲載されていますが、掲載意図からして、前向きなものと捉えているということで相違ないでしょうか。また、上述の「活躍の場」の文脈で、若者に伝える場合もあるのでしょうか。

とりあえず、私の意見は以上です。

みなさまぜひパブコメしてみてください。また、考えを深めてくださるきっかけになれば幸いです。


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