2025年11月2日と3日、【山本太郎 おしゃべり会】(交野市、大阪市・梅田)に参加して、大阪万博についてプレゼンさせていただきました。
その時に使ったスライドと、説明した内容です。

これは10月10日の記事ですけれども、万博黒字で「合格点」 吉村大阪府知事インタビューという記事です。
―万博は成功したか。
「230億~280億円の黒字が出て、非常に大きな経済効果が生まれている。大きな事故もなく合格点だ。子どもたちが自分の未来や希望を考えるきっかけになったことに意義がある。」と言っています。
もう嘘をつくな、ということを、複数の点にわたってご説明したいと思います。
まずこの黄色のマーカーの黒字やと言うところ、黒じちゃうやないかっていうことを、明かしていきたいんですけど、
これあのMBSのテレビの報道ですね。
黒字運営費のみの収支の見込みを、このような棒グラフで、出しています。収入が、万博の運営費の見込みとして、チケットの売上が1,169億円。思ってたより200億円プラスであったと。で、その他の収入ってのが 例えばグッズの売上とかです。これも思ったより30億円プラスであったと。だから、プラスになった。
で、一方で支出が、会場管理や輸送管理というのを支出として、で、これも思ったよりも
50億円浮いたんやと。1,110億円の支出で思ったよりも浮いたんだ。なので、足し合わせて230億円から 280億円の黒字だと言ってるんです。
けれども、これわざわざ黒字となるように費用を絞っています。

これ私が作成したグラフですけど、さっきこれ運営費1,110億円ということですが、ここに本来積み上げないといけないものを隠してるだろうっていうのを、積み上げました。
こんなにでかいやないかと。
これはこのさっき1110億円やと言ってたものが、実際には他にも 3,566億円あって、

例えばこの1番大きな会場建設費とか、警備とか機運醸成とかそういうものですね。
運営費やから箱物除きます、とかいう人いるかもしれませんけどね。この会場警備費って
どう考えても運営費でしょ。この会場警備費っていうのは、255億円なんで、こういった運営費の中に、警備費とか足し込んでしまうと、完全に赤字になってしまうと、これはいけないということで抜いておられるんですね。
他にも本来入れるべきものが あります。経済会の負担で、数百、数千億円相当とそもそも万博関連事業として積んでるインフラ整備の周辺ものも全部入れたら13兆円というものにもなります(このインフラ整備は、次のIR・カジノ整備への便宜になっています)。
とうてい運営費が黒字だったとは言えない状況ですが、この ようなことを言っているという状況です。
計算し直しますと、今の、数字でまとめますと、収入は1,889億円なんですけども、支出は4,676円ということで、差し引すると3,287億円の赤字であったということです。



また、テレビなどで230億円ぐらいの黒字やったっていう報道を見た時に、違うやろと、3,000億円以上の赤字やろっていうことを、テレビにまたお知り合いにですね、突っ込んでいただけたらと思います。

これ、人口1人あたりの負担額も計算しました。
ちょっと億だとかなんだとかって大きすぎると思うので、皆さんにとってどのぐらいなんだろうっていう人口割りをしました。
まず国民として割りますと、国民の皆さん、北海道から沖縄まで、赤ちゃんも含め 1人当たり1,407円かかっています。
そして大阪府民として、さらに国民の中でも大阪府民の皆さんはさらに6,746円 の負担があります。
そしてさらに皆さんがさらに大阪市民だった場合、
(大阪市民の方って今どのぐらいいらっしゃるんですか?(挙手)結構いらっしゃいますよね。)
はい。大阪市民の場合、あなたは4万3,558円をさらに負担していただきますと。それが 万博事業です。
え、大阪市民えらい負担でかいやないかと。え、大阪市民は府民でもあり国民でもありますので、足し合わせますと負担額合計は1人あたり5万1,711円。
5万円以上が、これ赤ちゃんもですからね、かかりますよという結果となりました。
これのどこが黒字やねんというお話です。

それで、「経済効果」はあったのか?
さっき吉村さんが、「230億円ぐらいの黒字が出て良かった、非常に大きな経済効果が生まれてる」とも言ってて、これも嘘 やないか。
ちょうど、万博開会中の2025年度上期(4~9月)の倒産件数が1,298件で、4年連続の増加で、12年ぶりの高水準だった。
なんで大きな経済強化が生まれてたら、近畿の倒産件数12年ぶり高水準になってんねんというお話なんです。
おかしいな。経済効果どこ行ったんですかって話です。
こういうカジノ誘致、インバウンド頼みの経済政策で、大阪はどうなったか。
「特区民泊」だらけになったということです。

全国の約9割の6,696もの「特区民泊」が大阪に集中しています。
苦情やトラブルが増えて、新規の受け付けを中止すると言い出していますが、これが結果です。
万博は、むりやりな子どもの動員もやりました。

この問題は、2025年4月2日に国会で取り上げました。
https://oishiakiko.sakura.ne.jp/report/2025-04-02-monkai-oishi/
「大阪府内でかなり強制性があったということを、今から説明しますね。
吉村大阪府知事、また教育委員会が、教育的な意義を強調し、遠足の動員を求めてきたのは明らかなんです。
去年の6月などよく報道されていましたけれども、学校単位で、大阪府教委が、「学校、学年単位で来場していただくこととしております」としていて、
どういうことかというと、教育庁システムというのがあって、学校単位でアンケート入力を全校にさせているんですけれども、万博に参加するかどうかですね。
選択肢が、「万博に参加を希望する」と、「検討中・未定」、これしかない。
参加しませんという選択肢がないアンケートなんですよ。(笑いが起こる)
これは笑いも出るぐらいあり得ない。」
※この子どもの招待事業も、公金で約30億円くらい使って、万博の運営費の収入にあてられています。
さらに、万博のパビリオン工事業者への未払い問題です。


わかっているだけで、11の海外パビリオンで30社以上が未払いになっているそうです。
損害は少なくとも5億円以上。
この問題は、2025年6月4日に国会で取り上げました。
2025年6月4日【大石あきこ・経産委員会】万博協会の責任!!さっさと動いて! 万博アンゴラ館工事費未払い問題
いまだに大阪府も万博協会も、未払いの責任ある対応をしていません。
未払い問題の解決なしに、万博が成功だということは許されません。